表参道/ゴールドウイン東京本社1階にて【石川直樹 写真展】を開催中。(2025年/春)

展覧会

冒頭の写真は Gasherbrum Ⅱ(2019年7月25日 登頂)

ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)主催。タイトルは《With the Whole Earth Below》。会期は3月22日から4月20日まで。入館時間は11時〜19時(最終日のみ15時)。入場料は無料です。

開幕5日目に来館。広々としたホールがそのまま展示室。実に贅沢な空間です。石川直樹さんのコメントを記載したパネルが掲示されていたので一部を引用します。

ヒマラヤでの23年間  (前略) ぼくが初めてヒマラヤの頂に立ったのは、2001年5月のことだった。そのとき自分は23歳で、北のチベット側から世界最高峰エベレストに登頂した。2011年に南のネパール側から2度目となるエベレスト登頂を果たし、2012年にマナスル、2013年にローツェ、2014年にマカルーに登頂した。(中略) 14座すべてに登って写真を撮ろう、という思いが頭をもたげてきたのは2022年半ば頃からだった。それまでは、自分より年上のシェルパと一緒に登ってきたのだが、2019年に30歳代の年下のシェルパたちと知り合い、彼らが纏う自由闊達な雰囲気に目を見開かされた。(中略) 彼らがヒマラヤの高峰登山の新しい流れを生み出す現場にたまたま居合わせ、並走していた自分は、彼らが新しい時代を切り拓く様子を間近で記録していきたいと考えるようになった。(以下、割愛)

14座をネット検索しました。プロ登山家の方の公式サイトのリンクを貼っておきます美しいサイトです。

8000m峰14座とは | プロ登山家 竹内洋岳 公式サイト
8000メートル峰14座は、ヒマラヤ山脈及びカラコルム山脈に存在し、地球上に存在する標高8000メートルを超える14の山のことを指す。竹内洋岳の軌跡を紹介。

(当ブログでは割愛しましたが、)冒頭を読んで、石川さんの文章だ…と懐かしくなりました。お名前を知ったのは『最後の冒険家』(2008年)を拝読した時。その後も『全ての装備を知恵に置き換えること』『極北へ』等、何冊か購読しました。簡潔で美しい日本語を操る写真家、という印象は変わっていません。

一読してみたい欲求が頭をもたげます。

絵本も執筆されているのですね。

パーテーション外側の展示風景

半円状のパーテーション両面に沿わせて、額装された作品が展示されています。外側に展示されている作品には表記がありませんが、内側の作品にはタイトル並びに石川直樹さんのコメントが表記されています。内側の作品を主にご紹介しましょう。

No.1 Everest 2001年4月23日、2021年4月20日 登頂

最初に自分のヒマラヤへの道を開いてくれたきっかけの山。チベットとネパールの両側から2登っていて、ぼくにとってはヒマラヤの入り口のような存在である。

《Everest》 2001年4月23日、2021年4月20日 登頂

石川さんにとっては、最高峰エベレストがヒマラヤの入り口のような存在なのですね。多才でストイックな方です。石川さんを駆り立ててきたものは、(スライドで視聴しましたが)生きているというリアルな実感?

No.3 Makalu  2014年5月25日 登頂

(前略) 他の山よりもベースキャンプの標高が高く、そこにいるだけで体力が削られる、負荷のかかる山だった。頂も非常に尖っていて、最初から最後まで遠征の過程が鮮明な記憶に残っている。

《Makalu》  2014年5月25日 登頂

映り込みを回避するために、やや斜めから撮影しました。壮大な景観です。太陽が昇り、新たな一日を迎えた時間帯でしょうか。淡いピンク色・レモン色のグラデーションに染まる空も美しい。

No.6 kangchenjunga  2022年5月7日 登頂

頂上を間違えてしまい、登り直すことになるという、苦い思い出のある山である。一度カトマンズに戻って態勢を整えて、再度登り、短期間で8,500m以上に2度達することになった。(以下、割愛)

《kangchenjunga》  2022年5月7日 登頂

カンチェンジュンガの標高は世界第3位。このシチュエーションは、ご自身が進んできたルートを振り返って撮影した一枚でしょうか。昔、東山魁夷画伯『道』を鑑賞した際、これから行く道のようでもあり、来た道のようでもあり、鑑賞者によって解釈が分かれる意味深長な画題に唸りました。

パーテーション外側の展示風景

No.7 K2 2022年7月22日 登頂

(前略) バルトロ氷河を遡るベースキャンプまでの道のりも極めて長く、下見を含めたら、同じ道のりを5回以上往復している。忘れようとしても忘れられない難峰である。

《K2》 2022年7月22日 登頂

標高はエベレストに次いで世界第2位。写し出された白い靄は雪煙でしょうか。地球上の景観とは信じ難いほど神秘的です

No.9 Manaslu  2022年9月28日 登頂

2012年に一度登ったものの、本当の頂上を求めて10年後に登り直した。(中略) 本当の頂は、自分が2012年に引き返した地点からさらに奥にあり、そこを行くだけで40分ほどを費やした。この最後の行程があることで、マナスルに対するぼくのイメージは劇的に変わった。

《Manaslu》 2022年9月28日 登頂

会場入口に掲示されていたコメント後半で『真の頂上問題』に触れていたので、ここでご紹介します。

(前略)「真の頂上問題」に関して、自分の身体をもって体験しない限りはわからないと考え、2012年に一度“登頂した”と思い込んでいたマナスルに2022年秋に再度登頂したのである。このときぼくは、マナスルの真の頂上に立ち、2012年の登頂が登頂でなかったことを、身をもって知った。(以下、割愛)

40分ほどの行程を経て感得された心境の変化とは。登頂における不文律で唯一のルールは「その山の一番高いところに立つ」ことである。最後の40分が殊更しんどかったというより、腑に落ちたということですか…。

No.10 Annapurna 2023年4月15日 登頂

(前略) 信頼しているシェルパが14座の中で最も難しいと言っていたために、登る前から気負っていた。雪崩が頻発し、自分も覚悟を決めざるをえなかった。予定よりだいぶ長引いたものの、どうにか登頂できたことは奇跡に近いと思っている。

《Annapurna》 2023年4月15日 登頂

雪崩が頻発する山では、雪崩に遭うか遭わないかは運次第。そんな過酷な状況下でも突き進むことのできるタフな精神力が求められるのですね。

パーテーション内側の作品をランダムにご紹介しました。パネル上部に作品番号が付されています。No.1からNo.14まで順に追っていくと見落としがないかと思います。画像でご覧の通り、会場内には順路が設けられていません。自由に鑑賞することができますよ。

パーテーション外側の展示風景

石川直樹さんが遠征時に着用していた「ザ・ノース・フェイス」のウェアも展示されています。

壁面近くの展示風景

Himalayan Suit

このダウンスツで10座の8,000m峰に登頂しました。穴が開く度に日本で修繕してもらい、今も現役です。自分にとっては命を守ってくれた大切な装備です。

《Himalayan Suit》

なるほど、継ぎ当てが散見されます。この一着のウェアが10座もの登頂を支えたとは驚きです。験担ぎもあるかもしれませんが、機能性・耐久性共に申し分ないということですよね。

奥に展示されている装備品も撮影しました。

バックパック
グローブ

内側は、擦れ・汚れ等で劣化しています。

ダッフル
トレッキングシューズ

グローブほどではありませんが、シューズも相当くたびれていますね。

ホール奥でスライドが上映されています。ベースキャンプや登頂に至る道程が、自撮り映像(かな?)と共に映し出され、リアルな追体験をすることができます。20分ほどだったかと思いますが、いつしか惹き込まれて全部視聴しました。

観覧時間の目安は30分ですが、スライドを視聴されると小一時間。ご興味のある方は是非、会場まで足を運んでみてください。

NAOKI ISHIKAWA WEB SITE
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石川直樹写真展「With the Whole Earth Below」 - EVENTS | THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) 公式サイト
1966年に米国で創業されたアウトドアブランド、ザ・ノース・フェイス。トレッキング、ランニング、スキー、スノーボードなどのアクティビティからトラベル、キャンプまで、あらゆるシーンに適したアイテムを製造/販売しています。

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