上野/国立西洋美術館で常設展を鑑賞。

展覧会

観覧料は一般500円です。《西洋絵画、どこから見るか?》チケットを提示すると、当日に限り無料で入場できます。長時間の鑑賞で疲れていましたが、なるべく立ち止まらないように巡りました。それでも立ち止まってしまった作品をご紹介しましょう。

新収蔵作品 フェーデ・ガリツィア    ホロフェルネスの首を持つユディト1622年頃 油彩/カンヴァス 2024年度購入

フェーデ・ガリツィアは17世紀初頭のミラノで活躍した女性画家です。現在ではカラヴァッジョと並ぶ北イタリア静物画の旗手として主に知られますが、当時は宗教画や肖像画によっても高く評価されていました。特に「ユディトとホロフェルネス」は6点制作しており、本作はその中で最後に描かれたものと考えられます。(以下、割愛)  

フェーデ・ガリツィア《ホロフェルネスの首を持つユディト》 1622年頃 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館 

この主題はここ10年で幾つか拝見。とある屋根裏部屋で発見された絵画の真贋を巡るドキュメンタリーをいつだったかTVで視聴しました。描かれたユディトの表情は独特で、カラヴァッジョの真作ではないか、と思わせるものがありました。結局オークションにかけられることはなく、ひっそりと個人に売却された、といった顛末。リンクを貼っておきますが放送はありません。

「疑惑のカラヴァッジョ」 - ドキュランドへようこそ
発見された油彩画は、カラヴァッジョの手による本物か、それともコピーなのか? 欧米の美術界で展開された駆け引きや縄張り争い、名声とマネーの騒動の一部始終の舞台裏。 2016年、フランスの民家の屋根裏で見つかった「ホロフェルネスの首を斬るユディ...

フォニスバ・アングィッソーラ スペイン王子の肖像 1573年頃 油彩/カンヴァス サンディエゴ美術館

ヨーロッパで最も成功した女性画家です。北イタリアのクレモナに生まれた彼女は1559年、スペイン国王フェリペ2世に招かれマドリードへ渡り、王妃イサベル・デ・バロワの侍女として仕えながら、宮廷で数々の肖像画を手掛けました。(以下、割愛)

フォニスバ・アングィッソーラ《スペイン王子の肖像》1573年頃 油彩/カンヴァス サンふとディエゴ美術館

王子の肖像画も、緑色の衣装を着用した肖像画も、滅多に拝見したことがなく、個性的な本作に魅了されました。緑色の衣装と言えば、西洋美術館開催《ハプスブルク展》でかつて鑑賞したマーソ作《緑のドレスの王女マルガリータ》を思い出します。

ラヴィニア・フォンターナ アントニエッタ・ゴンザレスの肖像 1595年? 油彩/カンヴァス 2024年度購入

ラヴィニア・フォンターナ《アントニエッタ・ゴンザレスの肖像》 1595年? 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館

キャプションの撮影に失敗し、本作の背景をご紹介できません。詳細を解説した記事を見つけたので、リンクを貼っておきます。⇓

国立西洋美術館が新収蔵作品2点を9月14日から公開!女性職業画家の先駆者ラヴィニア・フォンターナの代表作、「だまし絵」の生みの親ルイ=レオポルド・ボワイーによる肖像画
国立西洋美術館(東京・上野公園)が新たに2点の作品を新収蔵し、9月14日から常設展示室で公開します。同館は、中世から20世紀半ばに至る西洋美術の流れを概観するコレクションの形成を目指し、優れた西洋美術作品の収集に努めてい

カルロ・ドルチ 悲しみの聖母 1655年頃 油彩/カンヴァス 1998年度購入

ドルチは17世紀フィレンツェを代表する画家です。(中略) 本作の主題は、わが子キリストの運命をめぐって悲しみにくれる聖母マリアという極めて伝統的なもので、ドルチはこれを何枚も制作しています。ドルチ本人は敬虔な信仰の人で、生涯聖ベネディクトゥス信者会に属していました。

カルロ・ドルチ《悲しみの聖母》1655年頃 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館

上品な金色の額がマントの青色を引き立てています。後光が控えめに表現されていますね。少女時代のマリアを描いた作品でしょうか。

特別展示作品 フランシスコ・デ・ゴヤラ・ロカ公爵ビセンテ・マリア・デ・ベラ・デ・アラゴン 1795年頃 油彩/カンヴァス サンディエゴ美術館

その革新性で西洋美術史の新たな扉を開いたスペインの画家ゴヤは、きわめて優れた肖像画家でした。本作は、王立歴史アカデミーの会長に就任したばかりのラ・ロカ公爵を描いています。(以下、割愛)

フランシスコ・デ・ゴヤ《ラ・ロカ公爵ビセンテ・マリア・デ・ベラ・デ・アラゴン》 1795年頃  油彩/カンヴァス サンディエゴ美術館

衣装のみならず、開きかけの本、穏やかな眼差しから、立派な人物像を思い描きました。ゴヤ作品は過去に一つ二つ拝見していると思うのですが、その記憶がなく初見のように鑑賞しました。実景とは思いますが、幻想的な背景にも惹かれます。

ベルト・モリゾ 黒いドレスの女性 (観劇の前) 1875年 油彩/カンヴァス 2017年度購入

(前略) 本作は第2回印象派展(1876年)に出品されたと推定され、パリで日本美術商をしていた林忠正の旧蔵品でもありました。(中略) 残された写真から、このドレスはモリゾ自身が持っていたものと考えられます。

ベルト・モリゾ《黒いドレスの女性(観劇の前)》 1875年 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館

モリゾ作品は、アーティゾン美術館で昨秋《バルコニーの女と子ども》を鑑賞しました。本作も素敵です。美しい女性が黒い衣装を着用すると映えますよね。(10人並みの容貌では喪服になってしまいます。美貌の女性でないと黒は着こなせませんね。)

ピエール=オーギュスト・ルノワール  木かげ 1880年頃 油彩/カンヴァス  松方コレクション

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《木かげ》 1880年頃 油彩/カンヴァス  松方コレクション

ルノワール作品といえば、少女をモデルにした人物画を先ず思い浮かべますが、たまに拝見する風景画も味わい深いですね。

クロード・モネ ウォータールー橋、ロンドン 1902年 油彩/カンヴァス 松方コレクション

クロード・モネ《ウォータールー橋、ロンドン》  1902年 油彩/カンヴァス 松方コレクション

前回開催された《モネ展》でも拝見しました。画面全体が薄紫色に染まり幻想的です。アーチ状の橋桁に施された陰影が効果的。

ピエール=オーギュスト・ルノワール  帽子の女 1891年 油彩/カンヴァス  松方コレクション

ピエール=オーギュスト・ルノワール《帽子の女》 1891年 油彩/カンヴァス 松方コレクション

淡い色彩で仕上げるルノワール作品には珍しく色鮮やか。派手な衣装に身を包んで、大人の女性を気取った少女がモデルのようでもあり…。

フィンセント・ファン・ゴッホ ばら 1889年 油彩/カンヴァス 松方コレクション

(前略) 1888年末、画家は南仏アルルにゴーガンを呼び寄せ共同生活を始めますが、やがて精神病の発作に襲われます。この作品は、翌1889年に入院したサン=レミの精神療養院に咲くばらを描いたものです。(以下、割愛)

フィンセント・ファン・ゴッホ《ばら》 1889年 油彩/カンヴァス 松方コレクション

キャプションを読んで驚きました。ゴッホ特有の激しい感情表現は鳴りを潜め、比較的穏やかな作風に思えます。精神に異常をきたした人間が描いたとは信じられません。入院して一時快方に向かっていた期間に描かれたのでしょうか。

西洋絵画の中から、印象に残った展示作品10点をご紹介しました。展示室の多くを省略したので、鑑賞すべき作品は他にも数多あるかと思います。次回は常設展を目的に来館したい。

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