冒頭の写真は《本館エントランスホール》です。
9月14日より11月10日まで建物公開展《あかり、ともるとき》が開催されています。原則的に日時指定予約制。観覧料は一般1,000円。私はチケット売場で『ぐるっとパス』を呈示してチケットを受け取り、本館へ向かいました。
受付を終えて館内へ。沢山の来館者が行き交っています。シンボリックな《香水塔》が視界に入ってきました。窓のカーテンが開け放たれている点も、本展の特徴の一つ。
来館者の8割方が女性のためか、大食堂は一際賑わっていました。(空いたタイミングで撮影)
喫煙室だった部屋にはポスター等が展示されています。
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二階へ向かいます。階段踊り場から撮影。
“二階の各室の照明は宮内省内匠寮が手がけた国産品で、この部屋にも艶消し加工を施したガラスを用いた照明が設置されています。それぞれの場所に合わせて趣向を凝らした異なるデザインの照明器具が製作され、朝香宮邸の見どころの一つとなっています。”(若宮寝室のキャプションより一部引用)
“二階のうち、殿下居間とこの書斎の二部屋はアンリ・ラパンが内装を担当しました。書斎は正方形の部屋の四隅に飾り棚を設置することにより、室内が円形に見えるよう仕上げています。(中略)アールデコ様式の机は、太陽の光の下で時間を選ばずに作業ができるようにと回転する仕組みで、機能的なデザインとなっています。”(書斎のキャプションより一部引用)
なるほど、円形の部屋に見えますね。カーテンを開けた状態で重要文化財を拝見する機会は滅多にありません。日射しが降り注ぐ明るい書斎であることが判ります。
“殿下と妃殿下の寝室の間にあるこの浴室は、主に殿下が使用した浴室といわれています。朝香宮邸では他に姫宮用の第二浴室、若宮用の第三浴室がありました。”(第一浴室のキャプションより一部引用)
贅を凝らした照明器具や調度品を鑑賞した後、この簡素な浴室を拝見すると、部屋とのギャップを大いに感じます。
昇降機付照明器具は初見です。当時、妃殿下は高さを調節して使用されたのでしょうか。
三階へ。ウインターガーデンへの入室は人数制限(定員制=9名)が設けられています。
“ウインターガーデンは温室として屋上階に設けられました。(中略)市松模様に黒色と白色の石を敷き詰めた床は人造大理石、腰壁には国産大理石を使用しています。(中略)ガラス窓に囲まれ、季節を問わず日当たりが良い格好の場所です。”(ウインターガーデンのキャプションより一部引用)
人造大理石を市松模様に敷き詰めた床はインパクト大です。当時の用途を知らないまま見学しました。“温室”と聞くと意外です。ミニ・コンサートでも開催されていたような雰囲気も持つ空間です。
一階まで下ります。
以上、本年の建物公開展コンセプトに則って“照明”を主軸にご紹介しました。本館を一通り観覧すると1時間前後。新館ギャラリーでも、独創的な照明が多数展示されています。こちらの観覧時間は20分程度かと思います。
《あかり、ともるとき》会期は11月10日まで。
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