【旧芝離宮恩賜庭園】大泉水に飛来した鴨を眺めながら。(2024年/初冬)

番外編

『都立文化財9庭園』のうち7ヶ所を今年訪ねました。当園の最大の魅力は①駅から近く、②見どころが多く、③短時間で気分転換できる点。初冬を迎えた景観はどうでしょうか。

12月11日(11時頃)来園。JR浜松町駅(北口)より徒歩1分。入園料は一般150円(浜離宮恩賜庭園・旧芝離宮恩賜庭園「園結びチケット」を購入すると一般400円)です。

太陽を柱で隠しながら撮影。

藤棚

綺麗な紅葉が見られたエリア。この時季でも、侮れないほど強い日射しが降り注いでいます。

樹木越しに小池を望みます。

太陽を灯籠で隠しながら撮影。

川底の石には苔がびっしり。

小池

遺構がひっそりと。

海水取入口跡

大泉水だいせんすい

庭園の要となる約9,000平方メートルの広さをもつ池です。昔は海水を引き入れた潮入りの池でしたが、現在は淡水の池になっています。(パンフレットより一部引用)

⇓大泉水は水鳥(鴨だけかな?)の楽園と化していました。

大泉水に集う水鳥

夏に訪ねた折は、池の中央《中島》に架かる木橋《八ツ橋》が改修工事中でした。

2024年夏の景観

架け替えられた木橋。周囲の景観に馴染むまで数年かかりそうです。橋を渡ってみましょう。

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中島なかじま

中国で仙人が住み不老不死の地といわれる霊山を模した蓬莱石組となっています。(パンフレットより一部引用)

中島
中島 別の角度から

中島から浮島を高倍率で撮影。

浮島

元の園路へ。あずまやの先に九尺台があります。

九尺台きゅうしゃくだい

海の波打際に造られたこの高台は、いつ造られたものか不明ですが、明治天皇が明治八年にこの庭園に行幸された際、この台上から、海で漁民達が漁をする様子や海の眺望を楽しまれたところです。(パンフレットより一部引用)

高さ9尺であれば270cm強。遠目には緩やかな丘ですが、高低差が結構あります。

九尺台
九尺台 右へ移動して撮影
大島
唐津山

大泉水の方に向いて撮影。落葉樹は葉をあらかた落とし、初冬の風情です。

園路を進みます。

大島と結ぶ短い橋。造形が面白いですね。

鯛橋

大泉水の周囲を半周以上。幸い今日は風がありませんが、寒風が容易に吹き抜けそうです。

オレンジ色に彩られた木。

里桜

大山おおやま

庭園内のもっとも高い築山で、頂上からの眺めが見事です。(パンフレットより一部引用)

初訪問時、この巨大な切り株にびっくり。

大山頂上から眺めると気分が晴れ晴れします。

石柱せきちゅう

この石柱は、小田原北条家に仕えた戦国武将の旧邸から運ばれた門柱です。(キャプションより一部引用)

石柱

枯滝

岩を屏風のように立て、左右の岩が交互に出張って奥の岩を奥行きの深いものに見せています。(中略)この枯滝の面白いところは、河床の部分が園路になっており、通り抜けられる点です。(キャプションより一部引用)

枯滝

この雪見灯籠のある地点まで歩いてくると、ほぼ一周した実感が…。

雪見灯籠

整備された園路が歩きやすい。

所要時間は30分程でした。小一時間、水鳥を眺めながらのんびり過ごすのも良いですね。自然を愛でる目的ならば、冬より緑豊かな夏の方が適しているかもしれません。

旧芝離宮恩賜庭園|公園へ行こう!

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